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焼入れ処理とは

鋼を加熱して、炭素原子を鉄に固溶させます。その後急冷する事で炭素原子は拡散出来ず、過飽和になり鉄 格子に歪みが出て硬化します。更に焼戻しをする事で粘さが加わります。弊社では炭素を浸入させて焼入れする浸炭焼入れと誘導加熱を利用してワークの表面自体を発熱させる高周波焼入れを主に行っています。

処理前 処理後

使用用途

建設機械、自動車、産業機械等の耐磨耗性、耐疲労性を要求される部品に使用されています。焼入れ・焼戻しをする事で製品の寿命が長くなり、部品の軽量化が可能になります。

営業品目

真空熱処理

特徴
  • 1kPa以下で熱処理するため酸化が少なく、粒界酸化や脱炭がほとんどありません。そのため疲労強度が増したり、ショットブラスト工程を省略する事が出来ます。
  • 浸炭のばらつきはロット内、ロット間で少なく、安定しています。
処理内容 真空浸炭焼入れ、真空浸炭浸窒焼入れ、高炭素浸炭焼入れ、真空焼入れ、真空焼きなまし、真空焼戻し
スペック
  • 有効寸法  ………… 600H×660W×1200L
  • 最大処理量 ………… グロス 650kg/チャージ
  • 最高温度  ………… 1100℃
  • 到達真空度 ………… 10Pa以下
主要銅種 SCM415、420、SKD11、61、SUJ2

高周波焼入れ

特徴
  • 高い表面硬さ、大きな表面圧縮残留応力により耐磨耗性、疲れ強さに優れています。
  • 急速短時間加熱であり、部分加熱のため変形が少ないです。
主な営業品目 ピン、シャフト、ピストンロッド、アイドラー、ブッシュ、シーブ、ギヤスペック
スペック
  • 最大寸法 ………… 3000L
主要銅種 S45C、SCM440、SUS420、SUJ2、FCD450

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